御曹司たちの溺愛レベル上昇中



「……お顔をおあげくださいな」


優しい口調に、わたしはゆっくりと頭を上げる。


「わたくしも琉衣さんをここにお誘い出来て、心より良かったと思っておりますよ」

「……村田さん」

「坊っちゃま方の雰囲気も顔も、柔らかく、明るくなられましたからね」


三人を見て、再度村田さんはわたしに笑いかけてくれる。


「俺は最初から明るし表情豊かだけどな!」

「変わりにポーカーフェイス出来ないですけどね」

「あん?」

「何」



またか……。



「……変わらない所もあるようですが」


二人のやり取りに咳払いをする村田さん。


村田さんの前でも、やっていたんだ……。


「そして雪坊っちゃま」

「は、はいっ……」


肩に力が入り背筋を伸ばす雪さんの頭に、村田さんはそっと手を置いた。


「……おこもりの回数も減り、人見知りも改善されたのではありませんか?」

「る、琉衣ちゃんのおかげ?かな?」

「ふふ、きっとそうでしょうな」



雪さん、嬉しそう。


静かにパァッと明るくなっていく表情に、わたしも嬉しくなってくる。
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