御曹司たちの溺愛レベル上昇中
──『ここに侵入者が来たら終わりだぞ!?』
……さすがに、一人ずつ居なくなるとかそういうことは考えられないけど、もし上に誰か居たら?っていう可能性はなくはないわけだよね?
下手したらお金持ち目当てで……なおかつここに御曹司たちだけがいると分かられてる、とか。
仮説にすぎないけど。
わたしだけここにいて、
もし小鳥遊グループの御曹司に何かあったら?……村田さんに顔向け出来ない。
「わたしも行──」
ドンッ──!!
行きたい、と口にしかけた途端、さっきと似たような音がまたも聞こえ、わたしたちはまた口を閉じた。
颯くんの口があんぐりとあいたまま、目だけで『聞いたろ!?』と言いだけにうったえてくる。
「……ま、何かしらは居そうですね」
「何かって?やっぱり泥棒さん?」
泥棒さん……。
雪さんが可愛らしくて、ちょっとだけつい気持ちが和んでしまう。
でもダメだそんなことしていては。
「わたしも上に行きます」
「は!?馬鹿か!お、お前はやめとけ!こういうのは男に任せるのが筋だろ!?女子として!」
立ち上がるわたしをすぐさま止めにきた颯くんは、やめろと首を振る。