御曹司たちの溺愛レベル上昇中




***



「あ、琉衣さんっ!」


放課後、一緒に帰ろうとメッセージが来ていて、響くんと約束したわけだけど。響くんの隣には雪さんも居た。


「俺も一緒にいい?響には嫌そうにされたものの了承を得ました」

「そうだったんですね……。わたしは勿論大丈夫です」


響くんらしい。嫌々ながらも頷いた光景が目に浮かぶようだ。


「ありがとう」

「ってことで、寄り道していきましょ。まだ暑いし、アイスでもさ」


歩き出してすぐ響くんに腕に手を回され、雪さんもそれを見てか、手を差し出してきた。


「……雪兄さん、それ繋ぎたいってことですか」

「うん」

「雪兄さんわそんなキャラでしたっけ……もっと奥手だと思ってたのに」


響くんは顔をしかめ、雪さんを見つめる。
でも雪さんはあまり気にせずに、前を向いた。


「んーあまりグイグイはいかないと俺自身も思ってたけど、そもそも琉衣ちゃんと会うの遅かったから、もっと頑張ろうと思って。響の言う……恋路の邪魔とやらをしていこうと」

「……へぇ」


最後の一言だけ、雪さんは響くんに目をやりながら言った。それに対し、響くんは目を細め、二人の視線がまじわった途端に、寄り道のふわっとした雰囲気がピリついたような気が……。


「あ、アイス!何味にする!?」

「え?そうですねぇ──」




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