御曹司たちの溺愛レベル上昇中
「……あ、後一個言い忘れたけど、もし……もしね、琉衣ちゃんが俺のことを選んでくれたら……その、なんだ……落ち着いて過ごせると思う!」
「え?」
「ほら、俺は颯とか……特に響みたいにぐいぐいって積極的なとこはないから……琉衣ちゃんの気持ちを慌てさせないよって……意味。俺のアピール」
真っすぐと今だけは笑顔を消して真面目な瞳が私をうつしていた。
「……それくらいかな。俺が出来るアピールは……って」
「何かありまし──っ!?」
雪さんが私から後ろへと視線をうつし固まったから、何かあるのかと振り向けば……勝手口の戸であるガラスの向こうから、すごい形相の二人がこちらを見ていて。
勝手口に近い私は颯くんたちの顔がより大きく見えて、驚いた勢いで体が後ろへと倒れていく。
「おっと、大丈夫?」
「す、すいません雪さん。ありがとうございます」
雪さんが肩を支えてくれたおかげで倒れずにすんだものの……雪さんは私をそのまま抱きしめてきて。
即座に戸を開けて出てくる二人。
「雪兄!俺の知らぬ間になにしてんだよ」
「ちゃっかり琉衣さん誘ってるなんて……しかもまた花あげてるようですし。あと離して」