クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
ホテルの最上階の一室。
部屋の扉が閉まった瞬間、唇に甘いキスが落ちてきた。
深影くんが壁に手をついて、わたしの全身を覆って包み込んでくる。
キスの熱に溺れながら、胸の中で何かが引っかかって苦しくて。
「深影くん......、婚約するの......?」
気づいたら口にしていた。
自分で顔を見なくてもわかる......苦しさを隠しきれずに、瞳が涙で揺れてるのが。
「......なんで柑菜が泣きそうなの?」
「だって、今日パーティーに参加してた人が言ってた......から」
「俺が婚約するの嫌?」
「............」
「ね......柑菜。ちゃんと教えて」
ずるい......わたしのことどうしたいの......?
最近、深影くんのことばかり考えて気持ちが落ち着かない。