宮川修内太の異常な日常Ⅱ~魔女の瞳番外編~
まだ解せない。

「そんな事して、何の意味があるんだ?」

「わからない?」

呆れた顔をしてメグが溜息をつく。

「修内太に擬似的な死を味わわせるのよ。貴方達グーセンハイムの一族は、死に瀕すると…どうなるんだっけ?」

「あ」

そうだ。

命の危険に晒されると、呪いが発動して狂戦士に変貌する。

「何のつもりだよメグ!そんな事したら、俺はまたお前に襲いかかって…!」

「そうよ、それが狙いだもの」

尚も腕組みしたままのメグ。

ますますわからない。

メグは一体何をしようとしているのか。

俺のその問いかけに対し。

「そうね…言うなれば『摘出手術』ってとこかしら」

彼女は答えた。

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