【短】愛が降る街
きっかけ

「亜矢、X'masの予定は?」


ランチを食べながら同期の友達、仁美(ヒトミ)が問う。


「特に何も…?」


うん。
今年のX'masは平日だし。
実家に帰ってケーキかな?


「亜矢まだ待ってる気?」

あぁ…。
仁美、今、やばいよなって顔した。


「待ってるなんて言ってないじゃん!」


仁美にまで私、素直になれなくなっちゃったね…。


「じゃあ!パーティー来ない?」


「パーティー?」


仁美は友達とX'masパーティーするからって、ニッコリ微笑んだ。



「言っとくけどね!!
半年もほったらかしにする男は、止めたほうがいい!」


……分かってる。

仁美ごめんね!

許せないと言いながら、ランチを終えた。


「じゃっ!決まりね!亜矢。」
< 5 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop