今でも、ずっと…

お前が急に立ち止まって
一気に現実に戻される



「アパートここだし、ありがと」



手を繋いで歩いた
たったここまでの距離

夢みたいだった



忘れられなかった想い

離れて行く手に
思わず力が入る



「…ん?なに?」

「あー、別に。なんでもねーけど
もうしばらく
一緒にいれねーのかなって」



うつむく仕草に
胸がぎゅっとなる

困らせたよな





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