春待つ彼のシュガーアプローチ

「そろそろ昼メシ食べようぜ。陽咲は今日も手作りの弁当?」


「うん。氷乃瀬くんは?」


「俺はサンドイッチ。作ったのは母さんだけど」


「美味しそうだね!」


大きめのランチボックスに卵サンドやBLTサンドが隙間なく入っていて、色合いも綺麗だ。


「たくさんあるし、良かったら1つどうぞ」


「でも氷乃瀬くんの大事なお昼ご飯をいただくわけには...」


「じゃあさ、代わりに弁当のおかず1個貰ってもいい?陽咲の手作り食べたい」


「1個じゃ釣り合ってないから好きなだけ食べて?口に合うかどうか分からないけど」


というわけで私は卵サンドを、氷乃瀬くんはアスパラとチーズのベーコン巻きと卵焼きをチョイスした。


「氷乃瀬くんのお母さんお手製の卵サンド、凄く美味しいよ」


「陽咲の手作り料理、どっちも美味すぎ。いくらでも食べられる」


二人で顔を見合わせると自然に笑みが零れた。


氷乃瀬くん、今のはいくら何でも過大評価しすぎ。


でも、自分が作ったものを褒めて貰えるのは素直に嬉しいな。

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