天才ピアニストは愛しい彼女を奏でたい
触れ合う体温が、肌寒い季節なはずなのに熱く熱を放ちまるでここだけ熱帯夜のように濡れた身体を重ねる。

「熱いっ…」

「ああ。溶けそうだ」

そして起き上がった律は私を抱きしめるように上に乗せたまま更に腰を突き上げる。

「んっ…律っ…またっ」

「何度でもイって…クッ」

蜜でたっぷりと蕩けた私のその場所はもうすっかり律の形になって自然と腰が止まらなくなる。

「こんなっ…」

こんな事…
私を見上げる律の顔を包むように手を添えて自分からキスをする。

律は私の舌を捕まえて吸いついてきた。

「んっ…はぁっ…」

もう何度絶頂を迎えたかわからないくらいに律の愛を全身で感じる。

そしてそのまま後ろに倒されるとまた脚を持ち上げられ律動が加速する。

「イっていい?」

私はもう頷く事しかできない。

「イくぞっ…クッ」

一気に加速して寄せては返す波がせり上がり、二人同時に絶頂を迎えた。
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