天才ピアニストは愛しい彼女を奏でたい
そしてツアーで一ヶ月以上離れ離れになった。
俺はその間、本当に寂しかった。

いくら仕事とはいえ、こんなにも離れている事が辛いとは思わなかった。

普段だってそんなにゆっくりは会えないが、それでも食事を一緒にとるだけでも癒される。

もちろん毎回のように抱いてしまいたいがな。

そして家も完成していよいよプロポーズのために、旅行もサプライズで計画して、純平くんから教えてもらったメキシコのカンクンにあるピンクラグーンでプロポーズをして。

デザイナーの結ちゃんからの提案でカタログのモデルも引き受けた。
急に連絡が来た時は流石に驚いた。
まさかYUI FUJISAKIのデザイナーが翠の叔母だったとは。

純平くんと奥さんの麗ちゃんが初代カタログのモデルをしていたけど、翠にそういう相手ができたらその時はお願いしたくてずっと待ってたと熱弁される。

その熱意に俺も協力したくなったし、何よりウェディングドレスを着こなす翠が見たかったのもあって大和と相談してプライベートとして引き受けることにしたのだ。
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