天才ピアニストは愛しい彼女を奏でたい
私達女性陣がお茶してる間に、律は子供達と一緒にひたすら遊ぶ。

ピアノを弾いたり、おもちゃで遊んだり。
高い高いは本当に高い。

疲れたのか律が床にゴロンとすれば子供達は律の上に乗ったり、顔をベタベタ触ったりなんかしてる。

「律くん、本当に面倒見いいよね」

「子供好きだったみたいだね」

うちは平日の日中なんかは、打ち合わせや公演がなければこうして一緒にいてくれる。

私が仕事をしている時はなかなか会えないと思っていたけど、辞めてからは逆に普通の夫婦よりも一緒にいる時間は多いのかもしれない。

リビングのピアノ意外にもちゃんと練習部屋があって、集中したい時や、子供達が寝ている時はそこで弾くようにしているみたい。

そしていつの間にか静かになったと思えば、うちの子以外は律を枕にするみたいにくっついて床で寝ていた。
律も寝てるし。

ははは。
みんなでクスクス笑いながら写真を撮る。
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