はじめての恋はキミがいい!(マンガシナリオ)

5話

○電車・車内(朝)

紬と冬哉が楽しそうに会話してる様子。

紬のモノローグ【最近は、鈴木先輩と話しながら電車に乗って、】


○駅・改札前(朝)

話しながら千夏が来るのを待つ紬と冬哉。

紬のモノローグ【千夏先輩が来るのを一緒に待って、】

千夏「おはよう!」
冬哉「おはよ」
紬「おはようございます」
千夏「冬哉行こ!」
冬哉「うん。(紬に向かって)じゃあまたね」
千夏「バイバイ」
紬「はい!」

紬のモノローグ【そして2人を見送るとすぐ鈴木くんがやってくる】

郁也「おはよー紬」
紬「おはようございます鈴木くん」
郁也「俺たちも行こうぜ」
紬「はい!」
歩き出す紬と郁也。


○高校・教室(朝)

紬の席の周りには女子が集まり、紬を交えて会話している。
女子1「今度合コンやるんだけど良かったら紬ちゃんも来てよ!」
紬「でも私合コンとか行ったことないのでみんなの迷惑になるんじゃ……」
女子2「そんなことないよ!来てくれるだけで助かる!可愛い子呼んでって頼まれてるから!」
紬「でも……」
女子1「付き合ってる人いるとか?」
紬「え⁉︎」
女子2「もしかして郁也?」
紬「まさか!違います!」
女子1「だよねぇ〜」
女子2「遊びならいいけど、本気で好きになるのはやめた方がいいよ」
女子1「絶対本命とか作らないタイプだもんね」

紬のモノローグ【やっぱりモテるんだなぁ鈴木くん】

紬は感心する。
女子1「てことで、合コン行こ!」
女子2「決まり!」
紬は緊張しながらも誘われて嬉しそうにする。
そんな紬の様子を自席から満足そうに眺める郁也。
亮太「なにニヤついてんだよ」
郁也「別にニヤついてねーし」
亮太「さては一ノ瀬さんに惚れたな?分かるぜ、あんな可愛いとか知らなかったし」
郁也「(ボソッと)俺は知ってたけど」
亮太「ん?なんか言ったか?」
郁也「なんでもねーよ」
一方紬は、合コンという未知のイベントに脳内は大混乱。

紬のモノローグ【ていうか合コンってどんな話すればいいの!服とかメイクとか、どうしよおぉぉ!】

そして亮太と話す郁也を横目に、

紬のモノローグ【そうだ!鈴木くんなら合コンとか行ったことあるよね……】


○同・教室(放課後)

紬が郁也の隣に座って勉強を教えている。
郁也「紬ってほんとに教えんの上手いよな。正直授業より分かりやすいもん」
紬「それは大袈裟です」
郁也「ほんとだって。紬が先生だったら、絶対授業中寝ないんだけどな〜」
紬「鈴木くんが眠そうにしてたらバンバン当てますね」
郁也「それだけはやめてください紬先生」
紬はクスクス笑う。
郁也「でもやっぱいいかな」
紬「?」
郁也「紬が先生だったら、こうやって2人で勉強したり、一緒に帰ったりはできなかっただろうし。それはつまんねー」
紬は顔が赤くなる。

紬のモノローグ【なにドキドキしてるの私!】

紬は咳払いをして、
紬「と、とにかく!授業中は頑張って起きてください」
郁也「頑張りまぁーーす」
紬「そういえば今日、クラスの子が合……」
郁也「ごう?」
紬「ごう……格祈願に行こうって誘ってくれて」
郁也「合格祈願って……受験の?さすがに早くね?」
紬「で、ですよね〜!そんな早く来られても、神様も覚えてられないですよね」
と、誤魔化す。

紬のモノローグ【鈴木くんに聞いてばっかりじゃダメだよ紬!自分で考えないと!】

なぜか意気込んだ表情の紬を不思議に思う郁也。


○カラオケ・部屋
紬たち女子4人と男子4人が自己紹介している。
紬はメガネではなくコンタクトで、ワンピース姿。
海斗「俺は渡辺海斗。よろしくー!」
海斗(高校1年生)の名前を聞いて紬の顔が強張る。

紬のモノローグ【渡辺海斗って……】

男子の声「じゃあお前、今日から納豆女な!」
と、言ってきた男子と海斗の顔が重なる。

紬のモノローグ【間違いない。あの渡辺くんだ……】

不安げな顔で拳を握りしめる紬。
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