大嫌いな王子様 ー前編ー
さっきの男の子の声。
今、アキニイって言った??
私の頭からそっと手が退く。
「和希……」
え…暁斗くん、今なんて。。
「和希!お前…今までどこにいたんだよ!?」
和希くん!?と呼ばれる男の子の胸ぐらを掴む暁斗くん。
「わー!暁斗くん!ケガ人だから!ちょっとー!」
1日に何回この子は胸ぐらを掴まれるんだ。
「テメェ、どんなけ探したと思ってんだ!?ふざけんなよ!」
暁斗くん!お願い、落ち着いて!
「うるせぇ…相変わらずだな、暁兄は」
「お前…!」
ヤバイ!暁斗くん、手を出しそう‼︎
パンッ!!
私は大きく手を叩いた。
「よし!ひとまず握手をしましょう」
私の突然の提案に固まっているふたり。
「は…?いお、ふざけてんのか?」
おぉー。怒りが私にも向いてきてしまった。
「全然ふざけてないけど…暁斗くん、和希くんはケガ人だよ」
前に聞いた…弟さんだよね?
「手続きいってくる。…和希、一緒に帰るぞ」
暁斗くんはそう言って病室を出て行った。
「あんた何者?」
「へ??」
和希くんからの謎の質問。
「あの暁兄が人の言うこと聞くなんて珍しくて」
そうなの?
てか、あれは言うこと聞いたうちに入るかな?
「まぁ、俺様だもんね」
「くく…あははは!あんたやっぱ面白いね」
和希くんが笑ってくれた。
無邪気に笑った顔がなんだか暁斗くんに似ている。
綺麗な整った顔も。
皆実家の遺伝はさすがです。
「伊織…だっけ?あんたさぁ、暁兄とどんな関係なの?」
「えっ!!?」
ドキッ
いきなりそんなこと聞く!?
いや、でも普通気になるか…
「えーっと…暁斗くんと……付き合って…ます」
「マジ!?」
おい、今日イチの反応だな。
「兄貴、ロリコンだったのか…」
なんですと!!??
「ちょっと待って!私、一応あなたより年上なんだけど!ん?一応って言うか絶対に!暁斗くんと同い年だよ!」
必死で言いすぎて、ハァハァと息が荒くなった。
「うーわ…マジか。俺より年下だと思ってたよ」
ガーーン
ってことは中1以下に見えてたってわけ?
なんかショック通り越して無になるわ、感情が。
「ほんとおもろいね、あんた。じゃあ、俺のお義姉さんになる人だ♪」
ん?
「え…?なんでそうなるの?」
「付き合ってるんだろ?じゃあ結婚するんだよな」
なんという、すれてないというか素直というか……
「いつ結婚すんの?」
ついていけない、この子の発想に。
暁斗くんとは全然似てない性格、えげつないほどの天然くんだ。
とりあえず、今は無視しよう。
今、アキニイって言った??
私の頭からそっと手が退く。
「和希……」
え…暁斗くん、今なんて。。
「和希!お前…今までどこにいたんだよ!?」
和希くん!?と呼ばれる男の子の胸ぐらを掴む暁斗くん。
「わー!暁斗くん!ケガ人だから!ちょっとー!」
1日に何回この子は胸ぐらを掴まれるんだ。
「テメェ、どんなけ探したと思ってんだ!?ふざけんなよ!」
暁斗くん!お願い、落ち着いて!
「うるせぇ…相変わらずだな、暁兄は」
「お前…!」
ヤバイ!暁斗くん、手を出しそう‼︎
パンッ!!
私は大きく手を叩いた。
「よし!ひとまず握手をしましょう」
私の突然の提案に固まっているふたり。
「は…?いお、ふざけてんのか?」
おぉー。怒りが私にも向いてきてしまった。
「全然ふざけてないけど…暁斗くん、和希くんはケガ人だよ」
前に聞いた…弟さんだよね?
「手続きいってくる。…和希、一緒に帰るぞ」
暁斗くんはそう言って病室を出て行った。
「あんた何者?」
「へ??」
和希くんからの謎の質問。
「あの暁兄が人の言うこと聞くなんて珍しくて」
そうなの?
てか、あれは言うこと聞いたうちに入るかな?
「まぁ、俺様だもんね」
「くく…あははは!あんたやっぱ面白いね」
和希くんが笑ってくれた。
無邪気に笑った顔がなんだか暁斗くんに似ている。
綺麗な整った顔も。
皆実家の遺伝はさすがです。
「伊織…だっけ?あんたさぁ、暁兄とどんな関係なの?」
「えっ!!?」
ドキッ
いきなりそんなこと聞く!?
いや、でも普通気になるか…
「えーっと…暁斗くんと……付き合って…ます」
「マジ!?」
おい、今日イチの反応だな。
「兄貴、ロリコンだったのか…」
なんですと!!??
「ちょっと待って!私、一応あなたより年上なんだけど!ん?一応って言うか絶対に!暁斗くんと同い年だよ!」
必死で言いすぎて、ハァハァと息が荒くなった。
「うーわ…マジか。俺より年下だと思ってたよ」
ガーーン
ってことは中1以下に見えてたってわけ?
なんかショック通り越して無になるわ、感情が。
「ほんとおもろいね、あんた。じゃあ、俺のお義姉さんになる人だ♪」
ん?
「え…?なんでそうなるの?」
「付き合ってるんだろ?じゃあ結婚するんだよな」
なんという、すれてないというか素直というか……
「いつ結婚すんの?」
ついていけない、この子の発想に。
暁斗くんとは全然似てない性格、えげつないほどの天然くんだ。
とりあえず、今は無視しよう。