血塗られた悪魔に愛を・・・・・
SIDE:綾人

俺は今、俺の主の婚約者を待っている

婚約者と初めて会うのに主役である若頭はあろうことか俺にすべてを任せて仕事に行ってしまった

タチバナアオイとはどういう女なのか

一応、調べてみたがでてきた情報はごくわずか

一応、西日本のトップである橘組のお嬢様となればそれなりにロックはされているはずだが、この俺が調べても出てきたのは、名前と年齢、あとは出身学校だけだった

これまで、裏社会のパーティーなどには一切顔を出していないから本人が写った写真すら出てこなかった

大きな組のお嬢様だとしてもここまで何も出てこないのはかなりおかしい

俺は、タチバナアオイと会って自分が何を感じるのかが気になりワクワクしていると俺の前に車が止まり中から出てきた女に目をやる

身長は170センチくらいで細身、長い黒髪を1つにまとめた女は俺は一目見るなり挨拶をしてきた

「橘 碧衣です。今日からよろしくお願いいたします。」

車から降りてきた彼女は微笑む

第一印象は上品な女性だと思った

だが、何か違和感を感じる

顔は笑顔だが、なんというか作られたような笑顔

ほかの人から見たら完璧な笑顔

俺と同じ完璧な作られた笑顔

この女はやばい

俺は警戒しつつ彼女に近づく

「初めまして。私は翔貴様の側近をしております斎藤 綾人と申します。」

挨拶をすると彼女は若頭はいないのかと聞いてくる

若頭は仕事で忙しいので夜に帰ってくると伝えると彼女は少し戸惑いを見せた

戸惑う彼女に部屋の案内をすると言いエレベーターに乗ったところに呼び出しがかかった

エレベーターを降り、部屋の案内をする

彼女は俺の後ろついてきて部屋全体を見渡す

翔貴の書斎以外の案内をし、翔貴から預かったブラックカードを彼女に渡す

すると彼女は一瞬驚き、その後すぐに先ほどの笑顔に戻ってカードを受け取った

その後、護衛頭の金次と弟の銀次を紹介し、彼女とは別れた
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