一ノ瀬さん家の家庭事情。LAST season
memory:21
そしてそして、年が明けました。

あけましておめでとうございます!

なんて悠長にしてる暇はなく、三が日を過ぎた4日目、あたしたち三年生は最後のマーク模試だ。

このマーク模試がセンターのモチベーションにかかっていると言っても過言ではない大切な模試。

それなのに…

「愛、どうだった?」

「み、ミカリン…!!」

なんとなんと!!!

成績下がっちゃった!!!

いや、確かに前のが良すぎた、ていうかあれは奇跡だったのかもしれない…

だけど!

それにしたってどうした!?

特に得意なはずな国語、ケアレスミスとマークミスで20点も落としてる!

もう本番まで少ししかないのに、このダメージは大きすぎる!

「緊張してるんじゃないの?そんなに堅くならなくたって目の前の答案は逃げないし、与えられた時間は決まってるのよ。」

ミカリン…

それはそうだけどさ!

でも不安だもん、あたしにはもともと高望みな学校なわけだし。
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