花隠し


「……神様なんて、いない」




呟いたときには体が動いていた。



助ける。こんな腐った因習、壊す。



煮え切った腸を抱えた私を止めたのは、繋いでいた守助の手だった。




「姉さん、行くな」




控えた小さな声には確かな強さがあった。



それでも、逸る感情を抑えられない。



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