花隠し


ぼろぼろの状態でようやく一つの命をこの世に落とした母だった



が




無理が祟ったのか、精神が蝕まれていく速度がうんと上がったのだ。



泣きながら子守唄を歌うこともあれば。

夜な夜な外へ出ては、ぼうっと空を見上げて何かを呟くこともあった。



家族も、村の連中も、そんな母を魔物に取り憑かれたと言い出し、ついにはお山へ捨ててしまった。



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