花隠し
あなたが魔物なら、私も同じだ。
なにも知らず、本家でぬくぬくと生きてきた私の言葉など憎しみしか湧かないだろうけど、それでも、何度も言い聞かせた。
忌み子を庇うなど言語道断。
私は父に殴られた。
祖父母にも殴られた。
何発も何発も、平手に拳、足まで飛んできた。
弟の苦しみに比べれば、ひとつも痛くなかった。
気の済むまで殴らせたあと、私と守助だけになった空間はやけに清々しかったのを覚えている。