SECOND♢HERO
「これください!」
それはバレッタだった。
白いプレートにキラキラとした小さな花の形の石がはめ込まれている。
その花は水色のでまるで花恋先輩みたいにかわいらしくて。
これ、絶対に先輩に似合う!
早く渡したい!
早く会いたい!
初めて買った、先輩へのプレゼント。
俺は気に入ってくれることを願いながらワクワクしていた。
花恋先輩が夏休み、どんな思いで過ごしていたのかも知らずに。
帰り道、大和と別れ際に大和は真剣な顔で言った。
「なあ、梓。お前、花恋の家のこと、聞いたことあるか?」
花恋の、家のこと?
「なんで?」
「いや、ないんならいい。じゃあな。」
そう言うと大和はいってしまった。
なんでこの時、俺は大和に追求しなかったんだろう。
もっと早く、気づいてあげたかった。
できることなら、一番に助けてあげたかった。
なのに俺は、このとき自分のことばっかり考えてて。
それはバレッタだった。
白いプレートにキラキラとした小さな花の形の石がはめ込まれている。
その花は水色のでまるで花恋先輩みたいにかわいらしくて。
これ、絶対に先輩に似合う!
早く渡したい!
早く会いたい!
初めて買った、先輩へのプレゼント。
俺は気に入ってくれることを願いながらワクワクしていた。
花恋先輩が夏休み、どんな思いで過ごしていたのかも知らずに。
帰り道、大和と別れ際に大和は真剣な顔で言った。
「なあ、梓。お前、花恋の家のこと、聞いたことあるか?」
花恋の、家のこと?
「なんで?」
「いや、ないんならいい。じゃあな。」
そう言うと大和はいってしまった。
なんでこの時、俺は大和に追求しなかったんだろう。
もっと早く、気づいてあげたかった。
できることなら、一番に助けてあげたかった。
なのに俺は、このとき自分のことばっかり考えてて。