バッカスの女神様の裏話(蘊蓄がもれちゃいます)

鶏は肉ではないという考え

ヒロインが修道女なので・・・まずどんな生活をするのか、見当がつかない。

うち、仏壇あるし、キリスト教とはご縁がないのです。
知り合いのお嬢さんが、キリスト教系の高校進学したというくらいで・・・

それで、図書館で資料になりそうな本を、ごそっと借りて、読み漁るわけですわ。

ネットでラテン語の祈りの言葉を調べたり、一個、調べると、芋づる式に次から次へ疑問がでてくるし・・・「ぎゃおぅ」って謎の雄たけびを上げたりしています。

でも、ごそごそしていると、変なお話が落ちているわけですわ。
ご紹介の本です。

修道院の食卓 心と体においしい秘伝レシピ52
ペーター・ゼーヴァルト著
ガブリエラ・ヘルペル著
創元社
著者はドイツの人なので、ドイツの修道院のお話です。

引用171P
鳥は肉ではない

ベネディクトゥスが禁じたのは「四つ足の動物」を食べることだった。
しかし四つ足出ない鳥類の肉はどう判断すべきかという問題には定説がなかった。

フルダ修道院の院長、フラバヌス・マウルスは9世紀にたったひとつのコメントで、すべての鳥類の利点を強調した。
すなわち、鳥類は魚類と同等にみなすべきだというのである。

なぜなら鳥は魚と同様にその日に調理され、その源は水だからであると。
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鳥が魚と同類、同じカテゴリーにはいるのが、すんごいですね。
というか・・・鳥は肉ではないと言い切ってしまうのが・・・潔いというか・・・

修道院の食生活の肉食については、長く議論されていたようで、1336年に公式に週4日まで許されることとなった。(170P)

ドイツは豚肉、ソーセージ大国で豚を余すことなく加工する食文化があるから、やっぱり鳥では物足りなかったのでしょうね。

ラードは、炒め料理にコクがでるし、揚げ物はおいしくカラッと揚げられるしね。

この本には修道院の料理レシピがついていて、それを眺めていると「すんごい鳥料理」がありました。

次のページに行くぞなもし。


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