エリートなあなた
「あー、正直に話すけど、…3日前のマネジメント課の飲み会でちょっと、ね?」
苦笑を浮かべる彼とは違い、私は頭を抱えたいほど衝撃的な発言だ。――つまりは、告白されたわけで。
「…それで、どうして私の名前を出したの?」
ただし、ヤキモチを妬いていると悟られたくなくて平静を装ったものの、口調は自然と刺々しくなる。
「まあ――守りたい子がいるからって言ったら、…向こうに言い当てられた」
もちろん彼の返事は単純に嬉しかったけれど、「…何で?」が先行していた。
「いやー…、女の勘よって言われたんだよなぁ」
困惑気味の彼をよそに、同性だからその一言にはいたく納得――もちろん彼女の観察眼も含まれると思うけれども。
「うん、分かった。ありがとう」と返すようになれた分、コドモっぽさ脱却へ向けて前進しているだろう。