無愛想な天才外科医と最高難度の身代わり婚~甘く豹変した旦那様に捕まりました~【職業男子×溺愛大逆転シリーズ】
「その時は一応助かったんだ。ただ、後遺症で左半身麻痺と失語症になってな。当然会社はクビになるし、これからどうなるんだろうってものすごく絶望したよ。俺もまだ中学生だったし、母親もかなり憔悴してた」
苦労したその当時を思い出したのか、真紘はソファの背もたれに体を預け、深く息をついた。
「その時、俺たち家族をずっと励ましてくれたのが浩一先生だった。父親のことだけじゃなくて、俺の進学のこととかも相談に乗ってもらって……半年後に今度は脳梗塞で親父が死んでからも、本当に世話になったよ。そういう患者にどこまでも寄り添う浩一先生に憧れて、俺も医者になろうって決めたんだ」
不意に真紘がこちらに振り向いた。彼の目に宿る力強い光に胸を打たれる。
「俺が上に立って生田目病院をこれからも守っていく。それが俺にできる浩一先生への恩返しだ。だから俺はおまえと結婚する。おまえの立場を最大限利用させてもらう」
いつかも言われた言葉。けれども以前に抱いたような不快な気持ちは抱かなかった。
苦労したその当時を思い出したのか、真紘はソファの背もたれに体を預け、深く息をついた。
「その時、俺たち家族をずっと励ましてくれたのが浩一先生だった。父親のことだけじゃなくて、俺の進学のこととかも相談に乗ってもらって……半年後に今度は脳梗塞で親父が死んでからも、本当に世話になったよ。そういう患者にどこまでも寄り添う浩一先生に憧れて、俺も医者になろうって決めたんだ」
不意に真紘がこちらに振り向いた。彼の目に宿る力強い光に胸を打たれる。
「俺が上に立って生田目病院をこれからも守っていく。それが俺にできる浩一先生への恩返しだ。だから俺はおまえと結婚する。おまえの立場を最大限利用させてもらう」
いつかも言われた言葉。けれども以前に抱いたような不快な気持ちは抱かなかった。