(一)この世界ごと愛したい
ご飯も食べたし、お風呂も入ったし。これで準備は完璧だ。
準備したのはるうですが。
「鍵忘れるなよ。」
「わかってるよー。」
「あんまり夜更かしするなよ。」
「もう、わかってるってばー。」
るうは小言ばっかりだ。
ママより口うるさいかもしれない。
『リン、あまりルイを困らせるなよ。』
なんて、パパが言っていたなと。
そんな思い出も過ぎる。
「るう、おやすみ。」
「ああ。おやすみ、リン。」
…そう言えば、今この場所で私を名前で呼んでくれるのはるうしかないな。