(一)この世界ごと愛したい




何故だろう。


不安そうなるうの顔を見たら、私まで泣きそうになった。




だけど、私は行かなきゃいけない。



全部はもう無理かもしれないけど、守れるものは守り抜きたい。





王都の民の恐怖に比べたら、今の私の状況なんて大したことない。


手足はある。


まだ走れるし、まだ剣を振れる。





必ず、行くから。



どうか無事でいて。










「……はる。」




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