(一)この世界ごと愛したい
悔やんでいても始まらない。
私は、前を見据えて立ち向かわなければならない。
「…リン。」
「そんな顔しないで。るうは悪くないよ。」
「けど…。」
「大丈夫。なんとかするから。」
私とレンの結婚に異議を申し立てる、エリクの後押しとは何か。
そこは分からない。
だけど、良くないことが起こるというだけは分かる。
「さて、るうもレンも一旦お部屋においで。」
そう二人に声を掛けて、二人を私の部屋へ連れて行く。