(一)この世界ごと愛したい
るうと度々議論を交わしたり、稽古をしたり。
合間を見て書庫に行ったり、本を読んだり。
セザール王が帰国するまでの五日間を、出来るだけエリクを警戒しながら過ごしました。
そして今日。
あれから約六日が経過し、私がこの国に来た時にも聞こえた荘厳な鐘の音が鳴り響く。
…王の帰還。
「帰ってきたねー。」
「…だな。」
「とりあえずこっちからは動かないでおこう。この間にエリクが追い返されてくれるのが一番ラッキーだからねー。」