(一)この世界ごと愛したい
その言葉からレンはレンなりに、この戦が不利なことには気付いてるんだと分かった。
分かったから、私はレンの手を取る。
「…じゃあ、覚悟を決めてね。」
「うん。戦に行くことは、自分で決めたから。」
そうじゃない。
レンが出陣することで、私が恐れているのはそこではない。
「違う。」
「え?」
誰よりも優しいレンだから。
私は、心配なんだ。
「…命を見捨てる覚悟を、決めてほしい。」