(一)この世界ごと愛したい
「…失礼します。」
「珍しい客だな。」
「僭越至極。姫様にこちらに来るよう遣わされました。」
アキトは不機嫌感満載でやってきた。
が、不機嫌さなら今の私も負けません!!!
マジでこのボンクラどうにかして!!!
「私の従者では陛下の心配する心を拭うことが難しいと思い、アキト将軍に共に東へ向かうことをご了承いただきました。」
「……。」
「陛下、どうかお願いいたします。セザール軍の勝利のためご尽力ください。」
「否。姫はここに残れ。下見へはアキト将軍一人で行けば良い。」