(一)この世界ごと愛したい
もうこの王には何を言っても無駄かと。
私は半ば諦めかけていた。
「…保証があれば良いのですか。」
「何?」
アキトが目を光らせて、王を見る。
「仮に姫が逃げようとしても、俺が姫を必ず王宮へ引き摺ってでも連れ戻します。もし姫を連れ帰る事が出来なかった暁には。
この俺の首を刎ねて下さい。」
昨日と同じ、変わらないその真っ直ぐな眼差しで。
アキトは王へ提案を投げ掛けた。
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