(一)この世界ごと愛したい
綺麗な夜空が私の目の前にあって。
私だけを見つめてくれている。
「俺は…叶うならずっと、君と一緒にいたいと思ってる。」
そんな綺麗な瞳で、言わないで。
私は、その願いを叶えてあげられない。
「…レン。」
「そんな顔しないで。」
私はどんな顔をしていたんだろう。
レンはただ、私を優しく見つめるだけ。
「…叶わないことは分かってる。」
そう言ったレンの顔が、あまりにも儚くて。
諦めたように呟く声が、あまりにも苦しそうで。
「…ごめんね。」
私はただ、謝ることしかできなかった。