(一)この世界ごと愛したい
「猪かお前。」
「可愛い猪だねー。」
「全くだ。」
「…今のはボケのつもりでした。」
笑ってほしかったんです。
いずれるうには、ちゃんと謝らなきゃね。
私の思い描く展開が描いた通りになるならば、るうにさよならを告げなきゃいけない日がくるから。
それまではどうか。
「るうのこと、ハルの次に大好きだよ。」
「…なんか微妙だ。」
こうして、側にいさせてほしい。
この温かい、腕の中にいさせてほしい。
そして叶うなら…。
私が去った後も、私を嫌わずにいてほしい。