彼の溺愛の波に乗せられて
カウンターから出てきた優弥くんは私の前に立つ。

身長は雅人と同じくらいで180センチを超えているので、見上げないと目が合わない。

「久しぶり! ううん。スノボ新しく買おうと思って見に来てみた!」

「そっか。前回のと同じブランドにする?」

そう言ってボードがたくさん並ぶ場所へ移動して見て回る。

「いっぱい入ってるね!」

「うん。これからシーズンだしちょうど入ったばかりだよ」

「どれがいいかな?」

「この辺りは?」

優弥くんはそう言ってニヤニヤしながらひとつのボードを指差した。

「いや、ピンクはないでしょ」

それはいかにもレディースっぽいやつだった。

「いいんじゃん。雅ちゃん小さくて可愛いんだから」
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