学園トップのワルい王子様にくちびる奪われちゃいました!?
 キス以上を想像してしまって、私はふるふると首を横に振ることしか出来ない。

 するとふっと笑みをこぼした江本先輩は、手をかけたスカートのウエストを幾度か折り上げる。

「歩の真面目そうなとこかわいくてすげータイプだけど、スカートもこれくらい短くしてくれると俺好み」

 そう言ってスカート丈を江本先輩好みに整えられ、頭をポンポンされた。

「放課後迎えに行くから、逃げないように」

 そう言って、江本先輩は私に笑顔で手を振って去っていく。

 私はまるでまたパイプ椅子を抱えてるかのようによろよろと教室に戻ると、クラスメイトにはスカート丈が短くなっててかわいいと評判は良かった。

 ただ、私の頭の中は江本先輩とのキスでいっぱいで、クラスメイトとの会話も午後の授業も上の空だ。

 何がどうなっているのか。

 江本先輩に目をつけられてしまった私の中には彼が迎えに来るらしい放課後でさえ悪い予感しかない。

 逃げるなと言われれば、逃げても逃げられる気がしなかった。

 このファーストキス事件がかわいいものだったと思うくらいには、この日からなぜか彼に溺愛され、心惹かれていくことを私はまだ知らない。
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