青空
北村が注射を打ってしばらくすると、テツオの痙攣は止まった。

それを確認すると、看護婦は静かに布団をかけた。


点滴も打てないこの状況では、もはやテツオの体力にすがるしかなかった。



ちくしょう。



尾上の苦悩は続く。
< 175 / 205 >

この作品をシェア

pagetop