俺の女



5…4…3…2…1…



「「「A HAPPY NEW YEAR!!!」」」





テレビから大きな声が揃って聞こえ、恋嘩たちの部屋にも響いた。





『あははw年明けちゃったw』

『おめでとーやなw』



「よぉーし…寝よ。」





机に手をついて立ち上がり、目を擦って伸びをする愁洩に、諒弥が座ったまま語りかけた。





「寝んの?」

「だってよーまだ夜中やし。固ぇことは朝からでえーんちゃう?」





愁洩の珍しく妥当な言葉に美蘭も同意する。





『それもそーやなぁ…寝よッかw』

『うんw』





恋嘩も立ち上がって、愁洩のあとについて行き、みんなそれぞれ眠りについた…。









…こんとき、俺はゆーた。




「これからも毎年最高な年にしよーやw俺らでよw」






…これからずーっと、こーやって皆で笑って過ごせると思てた。






俺ら家族全員で、これからも笑顔で過ごせると思ってた。













やのに…。







なあ。
お前だって…そう思ってたよな?






…つーか全員が、絶対そう思ってた。













運命って…残酷やな。




















―――次の日の朝。





「「「あけまして…おめでとーござぃますw」」」



『はぃw御節やでーw』





恋嘩と美蘭が、昨日作った御節を運んできた。



色とりどりの御節料理に、目を輝かせる男たち。





「「「うっまっそー◇◆」」」



「「「いただきまーすw」」」
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