女嫌いな年下のおとこのこ
終章





少し前までは、結婚をして愛しい人の隣で笑う自分の姿なんて想像がつかなかった。

恋なんて二の次で、それほど興味も無かった。


けれどこの年下の幼馴染に、何もかもを変えられてしまった。


誰かと一緒に過ごす楽しさも、叶わぬ恋の辛さも、想い合う喜びも、今この幸せも…全て与えてくれたのは瑞希だった。

だから彼が死ぬほど嫌がるだろうと分かっていながら、指輪をはめてくれなんて我儘なお願いをしてしまった。

ムスッとしながらもそれを叶えてくれるその姿があまりに可愛くて、堪らず自分からキスをした。


きっとこれからも自分は変わり、振り回されていくんだろう。



今も昔もずっと大切な、美人で口が悪くて少し面倒くさくて、何より自分のことが大好きなーー女嫌いな年下のおとこのこに。





< 195 / 195 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:202

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

それは麻薬のような愛だった
春夏冬/著

総文字数/137,943

恋愛(純愛)215ページ

表紙を見る
治療不可能な恋をした
春夏冬/著

総文字数/177,675

恋愛(オフィスラブ)306ページ

表紙を見る
蜜味センチメンタル
春夏冬/著

総文字数/217,042

恋愛(純愛)320ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop