極愛〜狙われたら最後〜
「お前、毎回気絶して大丈夫か? いつ俺を殺るんだ?」

クスクス笑いながらそんな事を言われる。

「ゴーサインが出たら殺るわよ」

「ほう。そりゃ楽しみだな」

「せいぜい今のうちに、笑っとくがいいわ」

「ククっ。説得力ないな」

そう言ってまた頭を撫でられる。
覚えておきなさいよ。

今はZに怪しまれない為にこうしてるだけなんだから…

龍臣もこうして油断させておくだけよ…

私は誰のものにもならない。

「私が龍臣を好きだと言ったらどうする?」

「困るな。別れが惜しくなる」

「好きよ」

せいぜい困ればいい。

「俺も好きだよ」

はっ。
思ってもないくせに。
よく言うわ。

こんなのはただの言葉遊びだ。

若頭も大した事ないわね…

温もりに包まれながらまた私は夢の中へ旅立った。

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