【番外編】七海&潤
そこには怖い顔をしている潤が門に寄りかかっていた。
「市村?どうした?」
私の異変に気づいたのか連が話しかけてきた。
それと同時にその声に気づいたのか潤がこっちを向いた。
「……七海?」
暗いから顔がよく見えないのか顔を歪めてこっちに近づいてくる。
―――来ないで。
せっかく諦めようって思ってたのに……。
潤が私達の目の前に来て止まった。
「……誰?」
潤が連を睨む。
なんで。
なんでいるの?
私達別れたんだよ?
頭が混乱してなにも言えない。