蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜
「ようやくこうして悠里と目を合わせることができた」

そう言うと同時にキスをしてきた。初めは啄むような優しく甘いものだったが徐々に熱がこもり、角度を変え深くなっていった。
お互いの息遣いだけが聞こえてくる。その音に喉の奥がぎゅっと締め付けられもどかしくなる。私だってこうしたかった。目の前に座る彼の頭を両手で包み込むと彼は私のことを抱き寄せた。どれだけこうしてキスに熱中していたのだろう。まだグアムにきたばかりだというのに少しだけ唇がヒリヒリした。

「ダメだな、悠里が近くにいると離してあげられなくなるな」

そう言って笑うと、私の隣に腰掛けてきた。それでも間を空けずピッタリと寄り添い、私の腰に手を回していた。

「疲れてる?」

「ううん。私より瑛人さんの方が疲れているでしょう? 少し休む?」

「いや、比較的近距離の方だから大丈夫だ。昨日はよく寝てきたし。悠里さえ良ければ少しここで泳がないか?」

確かに寒い日本とは比べ物にならないくらい暖かい。でも彼の前で水着になるのはなんだか恥ずかしい。それ以上の姿を何度も見られているのに。でもせっかくグアムにきたのに泳がない選択肢はない。
彼はスーツケースを開けると荷解きを始めた。とはいえ旅慣れた彼の荷物はコンパクトで私のものよりもずっと少ない。バスルームでさっと着替えを済ませるとプライベートビーチに飛び込んだ。
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