寵愛の姫 Ⅲ【完】
ねぇ
君の心は、どこにあるの?
つづく
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胸を焦がすような、
切なさを含んだ夢を見た。
立ち止まっていたかったのに、
暗闇に差した光が私を呼び起こし泡と消えていく。
一瞬、
眩しさに瞳が眩んだけど、
それはとても温かく優しいものでした。
茉莉、
あなたの胸の内を理解が出来なくてごめんなさい。
知らない事は罪。
漸く分かったの。
お互いが傷を抱えてたんだね。
まだ、やり直すには遅くないですか?
待っていて欲しいよ……。
半身をもがれる気配に
パチリと私の中で何かが弾ける。
はっと目を覚ましたら、自分の頬が涙で濡れていた。
探しに行こう。
比翼連理の羽翼を。
もう、手放したりしないから。
ねぇ、
……私の声はあなたにちゃんと届いていますか?
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ずっと独りだと思ってた。
誰にも気付かれず、
誰にも必要とされず、
…………孤独に生きていくんだと…。
そう覚悟していたの。
寂しいと、
悲しいとも誰にも言えず膝を抱える。
そうすれば、
見たくない物に蓋を出来るから…。
そっと、
目の前に差し出される手に顔を上げれば、
優しい温もりが包み込む。
あなたが私を見つけてくれて、一変した世界。
その瞬間、
きらきらと全てが輝きだした。
こんなにも幸せで、
誰かに愛される喜びを、きっと一生忘れない。
あなたと出会った事が必然。
あなたを愛したのは運命。
―――そう、思っても良いでしょう?
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何時からだろう。
“私達”にこんなにも差が出来てしまったのは。
何時からだろう。
あなたが私の“物”に執着し、
欲するようになったのは。
始まりは一緒だったはずなのに。
今はこんなにも遠い。
誰よりも近い存在で、尊い片割れだったのに。
一体、どこで間違えた?
私の持ち物は、今は全てが“あの子”の手の中。
物や友達。
親の愛情も。
そして、私の名前さえも。
私の手の中から、
何もかもがぼろぼろと零れ落ちていく。
それならば一層、もう何も望まない。
そう、思っていた。
ーーーー思っていたのに……。
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