両片思いだったのに略奪されて溺愛されました
やっぱり。
わかってはいたけど、杏の頭がちょこんとデスクの上に見えて、俺ははにかんで一歩、企画室に足を踏み入れる
自分でも無茶ぶりしたな、と反省はするけれど
商品が店頭に並ぶのが一日でもズレれば売り逃す
杏は必ず期待にそった結果をくれるから、毎回それに甘えてしまう
下期から事業部が統合し、俺は最年少でその事業部長に昇進した
抱えるブランドは四ブランド。
百貨店の売り場を柱に、SC業態、路面店開発を任された
――もう、こうやって杏と密に仕事が出来るのもあと少し
現場は若手に譲らなければならない