両片思いだったのに略奪されて溺愛されました


全面ガラス張りのエレベーターが、静かに上に向かってあがる



「うっ」


杏が肩をすくめて角に寄ると、視線を泳がせて小さく丸まっている


高いところが苦手じゃないのに、そんな杏の姿に急に地上からの高さを意識してしまう



「足元からぞわっとするな」


はは、ダラシネー。って笑ってからガラス越しの景色に視線を向ける


気がつけば、高さも忘れるほどの都会の夜景。


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