両片思いだったのに略奪されて溺愛されました
個性の強調がない、ありふれたファッション
――私がまだ学生だった頃。
まだ、何も考えなくてすんだあの頃から――
何かが私の中に芽生えた。
まっさらだったキャンバスは、美しい色彩の絵画が描かれるためのものではなく、
模倣品を模写するためのただのキャンバスだったようだ。
はじめから、私はその程度のもので
無駄に奮闘していた毎日が、全て無意味だったのだと思ったら、――急に身体から力が全て抜け落ちていった