両片思いだったのに略奪されて溺愛されました
「ですから、企画も増やしましたし」
「増えたうちに入らないわよ!」
ああっ……。またそんな酷いこと――。
「坂巻さん、貴女は人の上に立つ資格がない」
「なんですって!?」
「けれど、洋服の才能に人格は必要ない。貴女は才能がある。
ですが、もう少しだけ、人を思いやる行動をとっていただけたら、――素敵なんじゃないでしょうか」
にこり、と。
坂巻さんの荒ぶれに全く乗っかることなく
坂口君は、微笑んだ。