両片思いだったのに略奪されて溺愛されました
風邪のせいか疲れが足にきて、玄関前にきた時にはそれがピークに達していてたのか
扉をあけた瞬間、私は思わず座りこんだ。
「――疲れた」
そう呟いた瞬間、急に重力が身体にのしかかってきて、私は天井を仰ぐようにしてその場に寝転んだ。
迷いがあった。
先は見えない。
目的を持っていたのはいつのころだったのか思いだそうとして、
――そもそもそんなものがなかった事に気がついた。