両片思いだったのに略奪されて溺愛されました
「杏、久々」
景色を見ていた私に、まっつんが声をかけてくれた
「あっちは煩いけど、こっちは個室だからいいでしょ」
そうだね、と笑って私は空いていたまっつんの隣に腰をおろした
「あれ?ゲンは?」
向かい側に座った敦史が、辺りを見回してそう言った
――聞かなくったってわかるでしょ。
ってゆうか、アンタさっき会社で何聞いてたんだよ。
「ゲンは南ちゃん迎えに行ってから来るって」
まっつんのその言葉に、「あー、言ってたな、そういや」と敦史が呟いた
「俺、最初生で」
「私はカシスウーロンで」