両片思いだったのに略奪されて溺愛されました
なんの警戒心もなくて、そのまんまの姿をさらけ出したら男なんて
「――と、泊まってけば?」
「――は?」
「そっ、そんな嫌そうな顔しなくても……」
ころっと傾く。
「貴女、バカなんですか?」
あまりにも腹立たしくて、伊藤さんの目線まで顔を近づける。
「なっ、なんでよ。ここは結構みんなそんな感じで寝泊まりしたりするから……」
「水嶋さんも?」
「……う、うん」
「千葉さんも?」
「そうじゃなくて、他にも――」
いや、本当に、よく今まで何の間違いも起こさずにここまで来たな。