顔出しNG!歌うたいな彼のぬくもりは甘くとろける
「俺、夏南ちゃんのこと好きだから」
「私も古賀さんのこと好きです!」

 不意打ちのように好きだなんて言われると嬉しくて、でも照れるより先に私だって好きなのだと告げる。
 負けず嫌いみたいに口にした私の『好き』を聞いて、古賀さんが微笑みながら私の頭をポンポンと撫でた。

「夏南ちゃんかわいいからデザートもつける」
「ティラミスがいいです」
「決まってんだ」

 即答した私を笑う古賀さんの目は、今まで以上に優しい。
 そんな優しい彼が作った失恋ソングも、きっと誰かに寄り添うすてきな歌なのだろう。

 でも出来れば古賀さんが優しく微笑み歌を歌いつづけられるように、幸せであって欲しい。
 私がこうして彼の隣にいることが許されるなら、私なりに彼の笑顔を守りたいと強く思った。

 信号待ちで、冷たくなっていた手がさりげなく握られる。
 大きくてあたたかい古賀さんの手を握り返すときゅっと強く握り直された。
 彼のぬくもりはあたためたチョコレートのように甘くとろけて私の心に流れ込む。
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