飴ちゃん食べる?~よろしく焼肉ホスト部♡
 なんと、彼らは学校で焼肉をしていた。

 この学校って、決められた場所以外は火気厳禁なはずだよね? ここも火を扱ってはダメなはず……。

 私の目の前に、校則違反が――!?

 注意すべきか迷う。でも先生にはすでにバレているよね? だって、焼く香りがこんなにもするし。もしかして暗黙の了解?

 それとも、バレてない?

 色々頭の中で考えるだけじゃ、答えが出ないし何も解決しない。

――注意してみる!

 恐る恐る近くに寄っていく。
 すると三つ子の中の、赤い髪のイケメンがこっちの存在に気がついた。目がばちっと合う。

「あ、あの……」
「どうしたの?」

 赤い髪のイケメンはこっちを見て微笑んでくる。その微笑みにドキッとして、上手く言葉が出てこない。

「一緒に焼肉が食べたいの?」
「いえ、違くて……ここで火を使ったらダメなんじゃ……燃えたら危ないし」
「大丈夫だよ! コンクリートの上だし、辺りには燃えるものはないから」
「いや、そういうことではなくて、校則違反じゃないかな?って……」

「そんな奴、ほっとけよ」

 赤い髪のイケメンと話していると天野スミス唯が横から口を出してきた。

「そんなやつとか……すごく失礼な人……ずっと私のこと気に入らないっぽいけど、なんなの?」
「あぁ? なんやて?」

 眉を寄せ、怒りの表情で睨んでくる天野スミス唯。

 3人の視線が私に集まる。
 朝と同じように威圧的な視線――。

 あ、やばい。この3人組って、ここの学園で一番権力ある人たちだよね? 

どうしよう。今の言葉、言わなければ良かったかな。強い視線を浴び、私の心臓の音が恐怖で早くなる。

――私、もしかしてこの場で殺られる?
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